南米旅行のドキュメンタリー映画:"Walt & El Grupo"

"Walt & El Grupo" looks back at Disney's Latin American adventure
テッド・トーマス氏(ナイン・オールドメンのひとり、フランク・トーマスさんの息子)は、1941年に政府支援で行われたスタジオの南米親善旅行を扱ったドキュメンタリー映画を制作、サンフランシスコの映画祭(San Francisco International Film Festival)で上映するそうです。わーい楽しみ。



南米親善旅行について、少しメモ。
・この旅行は、ストライキで行き詰っていたウォルトとスタジオにとって転換のきっかけとなった旅行でもありました。
・この旅行でスタジオは2つの映画を作ります。「ラテンアメリカの旅」と「三人の騎士」です。
・そのうちのひとつ「ラテンアメリカの旅」は、ウォルトをはじめ、若き日のフランク・トーマスやウォード・キンボール、メアリー・ブレアなどたくさんのアーティストが登場します。
・アトラクション「ジャングル・クルーズ」はこの旅行の影響が大きいと言われてます。
・「ラテンアメリカの旅」は、予算内でそこそこヒットヒットしました。なんとアカデミー賞3部門ノミネートでした。
キューバからのリクエストで、次回作ではキューバのキャラクターも登場するアイデアもあがっていました。でもそしたら「3人の騎士」じゃなくて「4人の騎士」ですね。
・「三人の騎士」は、こだわって作っちゃったので予算オーバーだったらしいです。


・この旅行の資料は、のちのディズニー映画でも多く使われています。やっぱり実際に取材すると説得力のある作品が作れますよねー それともボツネタのリサイクルかな?  思いついたものだけリストアップ
「プルートは歌がお好き」・・・「ラテンアメリカの旅」の音楽を使用
「ジャングルのおどけ者」
"Contrary Condor*1" 
「シギとペリカン*2
"Blame It on the Samba"*3


このころ(1940−50年代くらい)アメリカはラテン音楽ブームでした。善隣政策後もひきつづきディズニーがしきりに南米を取り扱うのは、こうした時代背景もあるのかもしれませんね。