恐慌で

度重なる不況と凶作で、わたしは、とうとう出された奉公先でも要らない輩となってしまった。

こうなったら死んでもらうしかない、と、だんなに車でひかれそうになるところを、「せめて楽に死なせてください」と嘆願して毒をもってもらうことに。

しかし薬殺は禁じ手だから、と、まんじゅう(ヒ素入り)を湖畔の銭湯裏でこっそり手渡され、泣きながら偽装入水自殺←まんじゅうをひとかけらずつ食べながら―  





・・・という夢を見た。こわかった。