#8 カリスマモデルのため息!って、なぜですか?

姉・ももかの事になるとコンプレックスの権化となるえりか嬢でありました。


えりか「・・・同じ姉妹なのに、どうしてこうも違うかなぁ・・・」:

(・・・わたしだって、周りの大人や、おかーさんに「えりかちゃんはモデルになるのよ」ってずっと言われてたのに。なのに、もも姉ってば、ひとりでスイスイ大きくなっちゃって、あっという間にモデルデビュー。みんなから「ももちゃん、ももちゃん」って、ちやほやされちゃってさ・・・。わたしなんて、きっと逆立ちしたって、もも姉みたいにはなれっこない。姉妹なのに、目鼻立ちもぜんぜん似てないし、いつまでたっても伸びない身長は、努力したって変えられないもの・・・。)


えりか「・・・・・・。」:

姉を見つめるえりか嬢。心なしか表情が切ないです。たぶん、自分の憧れの世界に片足突っ込んでる姉を素直に尊敬してる反面、目の前で夢を叶えてしまった姉をやっかむ気持ちもあり、また、周囲の視線がどうしても自分に向いてくれないので淋しくもあったりと、彼女の胸中も複雑なのでしょう。でも、自分が寝ぼけ眼で冷蔵庫探る横で、朝ごはんそっちのけで母(デザイナー)が自身の新作を姉(カリスマモデル)に着せ、しかもそれがとってもサマになってるなんて、ついつい憎まれ口のひとつやふたつ叩きたくなるのも道理ですよねぇ。


そんな完璧な現役女子高生モデル、ももかでしたが、悩みがありました。それは、多忙すぎて友達ができないこと。・・・いや、友達はいるんですけどね。約1名。お仕事で出られなかった分のノート、取っていてくれる優しい子が。
ゆりちゃんは顔色が悪い。なぜだか


「友だちが欲しい」「普通の生活がしたい」:ため息ばかりのもも姉の“こころの花”は当然元気が無く、結果クモジャキーに目を付けられデザトリアン化。もも姉、公開撮影中だったのにもれなく大恥さらしてしてしまいます・・・!



えりか「海より広いわたしの心も、ここらがガマンの限界よ!」:

どさくさに紛れて練りに練った(であろう)口上を披露するえりか嬢カッコイイ!
つぼみ「その手は桑名の焼きはまぐりです!」:

負けるものかとばかりにサラッと地口が出て来るつぼみもカッコイイ!そのうち「ハ!飛んで湯に入る夏の武士とはまさにこのことです!」とか、「そんなの、当たり前田のクラッカーです!」とか言い出しちゃうのかしら。



余談ですが、クラスメイトからマスコット的かわいがられキャラなえりか嬢。キャイキャイかわいいです。こういう立ち位置だったんだね。

個人的には黄色オーバーオール×ウエスタンブーツの子のかっこが好き。



さてさて。デザトリアンも一蹴してひと段落。夕焼けを背景に家路に向かう来海姉妹。心中吐露マシーンと化していた姉の本音を確かめるべく、おそるおそる質問するえりか嬢と、そんな妹をからかいながらも温かく受け答えるもも姉がいいかんじ。


うしろから少し離れて歩くつぼみも、そんなふたりの様子に安堵の表情で・・・ん?その右手首にはブレスレットがきらり(冒頭のもも姉とおそろい?)。今後、お話にからんでくるのかな?気になりますな。