W.i.t.c.h 1-3

JETIXで放送中の同名アニメ*1の原作漫画。特殊能力を持つティーンの冒険を描く。   Power of Friendship (Witch Graphic Novel)

50カ国で出版されており、デビューから6年経った今でも根強い人気がある。現在第5章目が進行中で、シリーズのほかに一年に一回スペシャル読みきりが発売される。みんながパワー取替えっこしたりするらしい。

脚本、原案、ペンシラーともに複数のスタッフで成り立っていて*2、それぞれヨーロッパのディズニー雑誌向けにアリエルやドナルドダックの漫画を描いていたりしている。また、ペンシラーのALESSANDRO BARBUCCIとカラリストのBARBARRA CANEPAは『Monster Allergy』*3のコンビ*4で、ディズニー以外だと『Sky Doll』*5を描いている(こちらは対象年齢高め)。ほかに原案&脚本のElisabetta Gnoneは作家として『Fairy Oak*6を出していたりで、もしかすると『W.i.t.c.h』のファンタジー色はこのあたりからきているのかもしれない。


火や水、風などを自由に操れるパワーもさることながら、性格も趣味もまったく違う5人の個性と成長のようすもこの作品の魅力。仕事にかかりっきりで自分に無関心な母親に反抗しがちなウィル、周囲で起こる不思議な出来事に不安を隠しきれないタラネー、自分らしくありたいけど、どうしていいのかわからないイルマなど、それぞれの悩みを抱えつつ生活する彼女たちは、ほんとうにどこにでもいるふつうの中学生というかんじ。そして徐々に明らかになっていく、自分たちが守るべきもうひとつの世界・・・


個人的に、変身前と後でいちばん違ってて可愛くなるのはイルマです。すごくフェミニンで艶っぽくなる(!) 本人もそれをわかってて、変身して憧れの先輩に接近するエピソードにはウケました。