映画 ふたりはプリキュアSplashStar チクタク危機一髪!

脚本は、シリーズでも、揺れる女子中学生心をしっとり描かれている成田良美さん― これだけで、かなりワクワクでした!ふたりが激しくケンカするのは知っていたので、一体どんなかんじなのかと!


映画 ふたりはプリキュアSplashStar チクタク危機一髪!
オープニング早々、些細な事が重なり、相手に対してトゲトゲしくなるふたり・・なのですが、これ、よくよく考えると、舞は100%悪くなかったりします。だいたい、咲がテキト―で強情なんですよ。だらしないし。舞ちゃん、道中、悶々と考えちゃったじゃん。かわいそうじゃん。2時間待たされたのに「ゴメンね」の一言もないうえ、近道だとかで道なき道を歩かされた挙句、こんどは「川を渡ってよ」って・・・"わたし今日ヒール履いてるのに。。なんでもっと気を使ってくれないの?”―って思ったよ、きっと。気の強い子だったら、その前から溜まってる怒りもひっくるめて、その時点でアウトだよ。なのに、「あんなトコ走られても困るし・・・」と呟くだけの舞はえらいなぁ。大人だね。


印象的だったのは、和解と同時にふたりの姿が徐々に変化してくシークエンス。咲の髪がキラキラ、さらさら伸びていくようすがキレイで、珍しさも手伝って少しホロリ。そんな風にお互いを信頼できるあなたたちが羨ましい!だってこういう、相手を無条件に信じ合えるのって、年を追うごとにむつかしくなるものですから。


あと、自己主張しないムープ&フープも、この映画で徐々に(かわいいじゃないか)と思えるようになりました。声も慣れました。
そういえばフラッピもチョッピも、まったくふたり(特に咲)に翻弄されっぱなしだね。S☆Sの地球外生物たちは総じて我が強くないのかも。
ていうか咲も、もうちょっと話聞いてあげて〜





【ちょっとOPについての追記】
ぎゃ―寝坊したー!な咲の叫び声と同時に日向家上空で花びらと羽根が舞って、テーマ曲スタート。それをBGMに、路地裏に坂道、はたまた山道を、こけつまろびつ、一分一秒でもムダにしまい!と慌てる咲(途中ムープ&フープが何か話しかけ、咲が焦りつつ応じるようすが見て取れます。一体どんな会話なのやら・・)と、咲を待ちわびつつ、道向かいの時計屋が気になってしまう舞が交互に映される―ふたりの心境が手に取るように分かる、良導入部でした!わくわくした〜☆ セリフが一切ないことで、ふたりの個性がより際立っていたかんじです。


もし、これがなぎほのだったら・・・・・・集合時間30分過ぎた時点で、ほのかが美墨家に、先に会場へ向かう旨を伝言。んで、無事エントリー完了後、なぎさとは現地で合流することになりそうです。なぎさはキチンと謝る子だし、ほのかもこの程度では怒らないでしょう・・・


【さらに追記】
メイズにたびたび登場する時計のモチーフはベローネ学院女子中等部校舎の時計かな。