たとえどんなに離れていても

まだ数エピソードは未見なわけなのですが余韻はしっかり味わっちゃいましたよ。もうこれから「明日、花咲く、笑顔、咲く。」を聴いたら、ぜったい最終回思い出します。とにかくongoingなエンディングでほっとしました。のぞみが淋しくなさそうなのが良かった良かった。

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りんちゃんに会えなくなっちゃうのが悲しいな*1。DVD買おうかな






【追記】なんとなく雑文
「四月から三年生かあ」
のぞみが言った。かれんさんは高校生ですね。いいなあ、なんか、大人っぽくって―
「そうかしら?」
そうは思えなかった。進級したって、べつに私自身が変わるわけじゃない。それどころか、こうして前へ進むたび、心が重くなっていくような気さえしていた。
「ここまで長かった気もするし、あっと言う間だったって気もする」
「そうね」
「でも、信じてた。みんなと一緒なら、何があってもぜったい大丈夫だって、こわくないって」
街灯にぽつぽつとあかりがともり、風はとおく大通りのひとびとの歓声をまきあげ、うす青い夕暮れにぴゅうっとぬけた。
「忘れないよ、そう思ってたこと」
下を向いて黙ったままの私を、のぞみはじっと見つめた。
「これからもずっと、だよ」
鐘の音がする。まぶたの奥で、のぞみの束ねた髪が、ぱたぱた揺れた。
「またね」
のぞみは私の右手をにぎる。柔らかな、温かい手。彼女の手のひらは、私の手のひらにとてもしっくりとなじんだ。
どうしていっちゃうの、私はここにいるのに。
心のなかで言った。
見据えると、鞄を右の肩に持ち直しながら、のぞみはひとりで歩いていった。私はそこにたちつくしたまま、右手に風がかかるのを感じていた。のぞみの感触が残る、指先に。

*1:りんちゃんのキャラソン、好きでした。夕陽と朝陽で対になってる「リバーシブル」と「おかえりなさい」とか、「情熱」の“雲の間に間に”の部分の語感とか、ぜんぶ。