ひさびさに本編の感想を書きます。

  • 母性と父性

アニメを見るとき、自然と注視してしまうのは母性と父性の書き分けです。とは言っても記号的な役割ではなく、心理学的な役割のほうの。専門家ではないので、あくまで素人考えですが、キャラクターのしていることや、グループ内での関わり方を見ていると、それが好バランスである場合、特に家族的であることが多いと感じています。

第39話「えりかピンチ!マリンタクトが奪われました!!」はそんな関係が浮き彫りになったお話なのかな、と思いました。コフレが母性を、えりかが父性を担っていたのだと考えると興味深いです。



  • キャラクターを消化する

アニメに関わらず登場人物=キャラクターって、その人物を理解し、自分にいったん取り込んで外に出して客観視しなければ、共感するのは難しいです。少女のキャラクターは自分にとって身近なのでなおさら。

つぼみはシリーズ中、今まででいちばん入り込めない主人公でした。
彼女は今作のメインテーマであろう「チェンジ」の象徴ですが、転校直後は消極的な自分の過去を明らかにせず、ひたすら「変わりたい」と唱えています。
そして、彼女はいつの間にか変ってしまっていた。彼女の乗り越えた“変りたい自分”は、ずっとわたしには見え辛いまま・・・。
口グセである“チェンジ”は、“ビフォア”が見えないとぼやけます。

暗い描写を避けているのかもしれないし、過去話は蛇足になる可能性もある。もしかすると、彼女の「心の花」同様、掘り下げるのは最終回までとってあるのかもしれないので、現時点では何とも言えないのかもしれません。


そんな、個人的に少し思い入れしにくいキャラクターだった花咲さんですが、37−38話*1、そして劇場版でのクローズアップで、遅ればせながらやっと好きになれてきたかんじ。惚れっぽくて泣き上戸でちょっとだらしなくて内弁慶で冷え性な花咲さん・・・うん、魅力的です。

*1:第37話「強くなります!試練はプリキュアプリキュア!!」 第38話「プリキュアスーパーシルエットに変身ですっ!!」