メアリーブレア展に行きました
彼女は、“かわいい”が上手だったんですねぇ。大充実大混雑&大満足の一日でした。以下、メモいろいろ。
- "California Water Color*1" というジャンル;30年代の短編映画の背景画に影響を与えているのだろうか。そして、それは後の『リロ&スティッチ』の背景画に繋がるか? また、このジャンルは各パークの壁にいかにも飾られていそうなので、今度チェックする*2。
- 初期の水彩画「ソリの二人」、そして「サンフランシスコ・ナイツ」の構図は、それぞれ後の「冬の出来事(メロディータイム)」、「クーペのスージー」を髣髴とさせる。
- メアリーの夫、リー・ブレアの水彩画は生涯を通じてその作風、スタイルを大きく変えることはなかった(自分には硬派な印象にうつった)。アニメーションスタジオにメアリーより先に入社したり、ウォルターランツからアブアイワークスへ移ったり、ディズニーテレビ番組の脚本を手がけたりと、多彩な人だった。
- 「時の踊り(ファンタジアより)」パートは、兄(プレストン)と弟(リー)が同じ現場で作品を作っていた。
- リーの兄、プレストン・ブレアの作風がリーやメアリーと全く異なるのは面白い。肉感的な女性を描くのが得意なもよう。ディズニーではなく、MGMでテックス・アヴェリーと"Red Hot Riding Hood(おかしな赤頭巾)"を制作しているのが興味深い。
- 本"Donald Duck See South America*3"が、やっぱり欲しくなった。これの日本語版については「ドナルドダックの世界像」で少し触れられているけれど、とても面白そうなので。
ドナルド・ダックの世界像―ディズニーにみるアメリカの夢 (中公新書)
- 作者: 小野耕世
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 新書
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- "So Dear to My Heart(わが心かくも美しき)"観たいなぁ。
- 「ラテンアメリカの旅」ブラジルパートのコンセプトアートは、メアリーだった!!!
- "Two Silhouettes(メロディータイムより)"のコンセプトアート、すばらしかった。
- "Trees(メロディータイムより)"のコンセプトアートは誰なんだろう?メアリーだと思っていたが・・・・・・
- 1944年に「南部の唄」の為、調査旅行に出かけている(ジョージア州)
- T.Heeの餞別イラストがすてきだった。
- 「メロディータイム」の作品の一部は、ドン・ハーン所蔵。
- 絵本「わたしはとべる」の表紙原画は、クレイグ・マクラッケン&ローレン・ファウスト夫妻所蔵。
(まとめ)あんなに南米がフューチャーされているなんて!!もうこの展示に悔いなし!これからも地味にこのジャンルのリサーチを続けていきたいと思いました。
*2:アナハイムのディズニーランドホテル、ワールドバザール(ディズニーギャラリー)あたり、どうでしょう?ニューオリンズスクエアら辺も、それっぽいです。
*3:http://www.amazon.com/Donald-South-America-Disney-story/dp/B0007ENJI4