メアリーブレア展に行きました

彼女は、“かわいい”が上手だったんですねぇ。大充実大混雑&大満足の一日でした。以下、メモいろいろ。

  • "California Water Color*1" というジャンル;30年代の短編映画の背景画に影響を与えているのだろうか。そして、それは後の『リロ&スティッチ』の背景画に繋がるか? また、このジャンルは各パークの壁にいかにも飾られていそうなので、今度チェックする*2
  • 初期の水彩画「ソリの二人」、そして「サンフランシスコ・ナイツ」の構図は、それぞれ後の「冬の出来事(メロディータイム)」、「クーペのスージー」を髣髴とさせる。
  • メアリーの夫、リー・ブレアの水彩画は生涯を通じてその作風、スタイルを大きく変えることはなかった(自分には硬派な印象にうつった)。アニメーションスタジオにメアリーより先に入社したり、ウォルターランツからアブアイワークスへ移ったり、ディズニーテレビ番組の脚本を手がけたりと、多彩な人だった。
  • 「時の踊り(ファンタジアより)」パートは、兄(プレストン)と弟(リー)が同じ現場で作品を作っていた。
  • リーの兄、プレストン・ブレアの作風がリーやメアリーと全く異なるのは面白い。肉感的な女性を描くのが得意なもよう。ディズニーではなく、MGMでテックス・アヴェリーと"Red Hot Riding Hood(おかしな赤頭巾)"を制作しているのが興味深い。


  • 本"Donald Duck See South America*3"が、やっぱり欲しくなった。これの日本語版については「ドナルドダックの世界像」で少し触れられているけれど、とても面白そうなので。

  • "So Dear to My Heart(わが心かくも美しき)"観たいなぁ。
  • ラテンアメリカの旅」ブラジルパートのコンセプトアートは、メアリーだった!!!
  • "Two Silhouettes(メロディータイムより)"のコンセプトアート、すばらしかった。
  • "Trees(メロディータイムより)"のコンセプトアートは誰なんだろう?メアリーだと思っていたが・・・・・・


  • 1944年に「南部の唄」の為、調査旅行に出かけている(ジョージア州
  • T.Heeの餞別イラストがすてきだった。
  • 「メロディータイム」の作品の一部は、ドン・ハーン所蔵。


(まとめ)あんなに南米がフューチャーされているなんて!!もうこの展示に悔いなし!これからも地味にこのジャンルのリサーチを続けていきたいと思いました。

*1:http://www.calart.com/

*2:アナハイムのディズニーランドホテル、ワールドバザールディズニーギャラリー)あたり、どうでしょう?ニューオリンズスクエアら辺も、それっぽいです。

*3:http://www.amazon.com/Donald-South-America-Disney-story/dp/B0007ENJI4