夢中になりすぎるとまわりが見えなくなるから

  • #16 ライバルはえりか!演劇部からの挑戦状です!!

えりかはデザイナーになれるね。みんなをまとめる力も、リーダーの素質も、スキルもある。しかも褒め上手ときてる。



さてさて、今回のデザトリアン化は演劇部部長のあずさ嬢。女優志望の熱い心がアダとなり、部員全員からソッポ向かれてしまいました。これでは心の花がしおれてしまうのも道理。



まぁ、部長が演出家なのはあまり得策とは言えないような気がします。仲間に見放されひとり体育館で、はたまた屋上で稽古に励むようすは、彼女の意固地な気性と孤独感が伝わってきて一層辛い。


それにしても体育館をひとりで使えるのは贅沢でいいなぁ。ふつうはバスケ部とかバレー部とかと合同だから、演劇部だけ独り占め!なんてできないんだよ〜(元演劇部員の心の声)



話は飛びますが、今期の特徴として、ハトプリは過去作に比べて「日常生活」に重きを置いてることが挙げられるのではないかと思います。それ自体はとてもいい事。しかし幸か不幸か、例えプリキュアが戦いに勝利したとしても、それは“敵を退散させた”事にすぎず、結果的/本質的に被害者の心を救っているのは、その本音に気づく事の出来た友人なり家族のひと言だったり、行動だったりするのも事実です。そしてその本音を引き出したのは他でもない、敵が作り上げたモンスターなのであって……。これが、なんていうか、少しジレンマ。

日常パートが充実すればするほど、戦闘パートでのプリキュアたちの戦いが熱くなればなるほど、その差は大きくなる。全体を見渡すと、そのパターンはどこか空回りしている風にも感じられる。

もちろん過去シリーズにも“一生懸命になりすぎて周りが見えなくなってしまう子”は沢山いた。5シリーズの場合、それは、例えば増子さんだった。彼女は部活動に夢中になるあまり、仲間を気遣う余裕を失い、気付けばたったひとりで新聞部を切り盛りしていた。しかし、共に励ましあい戦うプリキュアたちを見た彼女は、あらためて仲間の大切さに気付く。そして、自分もそんな風にチームを築けるのだと確信する。心機一転、彼女は部員を募集する勇気を取り戻す*1
ええと、つまり、今シリーズとはゲストキャラクターの転換期が大きく違うと思うのです。だって増子さんは“変身し、闘うプリキュアたち”に感化されたんですから。


・・・ああ、長くなっちゃった。でも、これからのハトプリは「日常」と「戦闘」のスキマ、そのへんの兼ね合いが見所なのかなぁって思ってます。だから願わくば、そんな上記「増子さん回」の、好対照となるようなストーリーを期待します。待ってるよ。