取り急ぎ感想:"Walt & El Grupo"

かつて訪れたポップセンチュリーリゾート*1のロビーには小さなTVが置いてあって、そこではファブファイブ往年の短編映画が繰り返し流れていた。
老若男女見入っていたけれど、とりわけわたしが好きだったのは老人たちの画面を見つめる、その姿だった。短編映画を幼稚園の時分から見ていたわたしの思い出と、彼らの視線の先のスクリーンのそのまた向こうの少年時代の思い出がめぐりめぐって、今の私のつながってるような気さえして、勝手に嬉しくなっていたんだ。

"Walt & El Grupo"で感じたのは、そんなぐるり感。

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彼らのノスタルジーを追憶するなんて勝手で傲慢かもしれない。それでも国境を越え、時代を超え、ひとつの思い出を分かち合うことは、なんて得難いことなのだろう。絢爛なカジノは朽ち廃虚へと姿を変てしまった。けれど懐旧の情は色あせることは無いんだ。