落ち着かない

わたしは都心にいて、無事でしたが、念のため地震のことを書き記します。
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PC作業していると揺れを感じ、最初は(また地震か)と気楽に構えていた。わたしの横のデスクの背面には固定されてない大きなキャビネットがあるから「いざとなったらキャビネットから離れてください」と、派遣スタッフに声掛けしていたていど。

でも揺れはどんどん大きくなってくるから、さすがに(尋常じゃないな)と感じて受付と入口、非常階段のドアを開けに走った。エレベーター非常停止の表示なんかも横目で確認し、非常階段の安全キャップを外して非常階段に通じるドアを開け放した。揺れがそうとう酷く、ドアを持っていないとすぐに閉まってしまう。外に通じるドアを閉じまい、閉じ込められまいと悪戦苦闘していると、廊下に待機していたスタッフが「中に入らないとohmyhalさんが外に放り出されてしまう」と言って引き入れてくれた。代わりに傘(男物の普通の傘)をドアの間に挟んで、私も壁に張り付く。見上げると左右の壁が1mくらいヒビが入っていくのが見えて、恐怖を覚える。いったん揺れがおさまってから傘を見たら枝の部分がひん曲がっててぞっとした。

社内に戻り、スタッフがワンセグで見ていたニュースから震源地は東北だと知り、てっきり関東が震源地だと思っていたので驚いた。デスクまわりはファイルが散乱し、レーザープリンターは50cm以上移動、2mほどある植木も横倒しにされて唖然とした。その後、通常業務に切り替わろうかとも思ったが余震が続くため、非常階段を下りて駐車場に避難。そこも、ビルに囲まれ決して安全な場所ではないということで公園へ赴く。公園には大勢の人が不安そうに余震で揺れる建物を見上げる。そこかしこでワンセグのニュースの音。余震で揺れる度にガラスの割れる音もする。
もういちど社内に戻り、ニュースを聞きながら、ふと思いついてツイッターを開けると北品川と台場で火事の情報。固定電話で一応家族と連絡を取ってから、帰宅となる。

わたしは家から会社まで徒歩30分弱という、非常に近いところに住んでいるので帰宅難民ではありませんでしたが方向音痴なのでiPhonegoogle mapは心強かったです。東京タワーを横切ったときには先頭が折れていることには気づきませんでした。家の近くで消防車が通ったときはハッとしました。

道中、電気屋の大画面テレビで、人々は足を止め、ニュースを聞き入る。わたしも、覗き込んで烏合の衆となる。被災地のようすが断片的に伝わってくる。公衆電話と公衆トイレには行列。わたしも、心の所在が無くてまた親と連絡を取りたいと思うけれど携帯電話が通じない。さて、どうしようと考えてスカイプを思いついた。しかし歩きながらだと手が震えてうまくクレジット購入できない。泣きたい気持ちで家に入るが、入るまでエレベーターが非常音が鳴りっぱなしで、非常階段の入口が見つかるまで、5分程度うろうろしてした事を記しておきたい。やっと家に入る。家の中は思ったよりたいしたこと無かった。ランドリーラックが崩壊していたが、もともと組み立てがあまかったので驚くには値しない。何より、重い本棚が倒れなかったことに感心した。DIYショップで買った支え棒の大切さをあらためて感じた。
テレビを点け、こんどは映像の凄さで恐怖におののく。



それから今まで、電気は点けず、ガス系の調理はせず、食料をリュックに入れて床には新聞紙。どこにでも靴を置いて常時避難体制のまま。被災地のかたがたの被害を思うと涙があふれます。亡くなられた方々のご冥福と、いちにちも早い救助と復興を強く、強くお祈りしています。