MLPが面白い

テレ東版で毎週かかさず視聴していたら、シーズン1 最終回でフラッターシャイが小動物にキレて地団駄踏むシーンでわたしのなかのタガも外れてしまった。速攻でアメリカのAmazonでシーズン1&2のDVDを取り寄せ少しずつ観始めたらもう止まらない。


プロデューサーのローレン・ファウストさんを存じ上げてから、早いもので10年以上経つ。パワーパフガールズの頃から、キャラクター自身すら気づいていない内面の心情に、そっと寄り添うような繊細な演出が印象的で、たちまちファンになった。当時、思いの丈を手紙に綴ったらイラスト付きで丁寧に返してくれたのが懐かしい。「マイリトルポニー」シリーズは、趣味でグッズ収集しているのだということを、なにかのインタビュー記事で読んだことがある。それがこういう形でシリーズ化するとは、なんとも感慨深い。



『マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』は過去の人気シリーズをリニューアルした
作品であるが見た目の第一印象と裏腹に、中身はとても現代的だ。ダサいガリ勉タイプが主人公というのも今時らしい。才能に固執せず個性を肯定し、暮らしに生きがいを見出すキャラクターたちが繰り広げるストーリーは見ていて風通しがいい。往々にして表現のどぎつい北米のアニメーション作品の中で、玩具会社が提供元でありながら、商魂もほとんどちらつかせず、またディズニープリンセスのような物議を醸すキャラクター作りもしない真摯な制作姿勢は、ファンにとってこの上ない喜びである。